槻友会 - 高槻中学校・高等学校同窓会

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【関東支部だより】「畳む文化が育む折紙工学」~コロナ禍のWEB講演

 昭和40年(1965年)高槻高校卒業の17期 萩原一郎と申します。

 令和2年10月17日、東京都立産業技術大学院大学(AIIT)主催で折紙工学の標記講演をコロナ禍を考慮してYou Tubeを活用してWEB開催いたしました。多くの方々が熱心に傾聴され、中でも、槻友会関東支部会員、栃木県宇都宮市の32期 上川満 氏も講演を聴かれたことが嬉しく、感想をお寄せいただいたので後ほどご紹介します。

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 講演内容は次の通りです。

①折り紙は何故日本で誕生し育まれたのか

 紀元前2500年にエジプトで発明された紙パピロスの歴史から中国を経由して日本に齎(もたら)された紙漉きの製法及び日本人の製法技術の向上、さらに江戸時代には鶴や亀などの遊戯折紙(伝承折紙ともいう)が誕生した。

②折紙工学には三つの側面がある

 明治時代には折り紙は西洋にもあったが、日本の鶴を見た西洋人はその美しさに圧倒され、Origamiが国際語になった。そして、折紙工学には産業的側面、芸術的側面、ゲーム的側面の三つの要素が確立された。

③産業的側面折紙工学

 a.見たものそのまま折り紙で作ろうという折紙設計、b.軽くて剛な折紙構造の設計製造、c.展開収縮可能な折紙構造の設計製造、がある。c.の代表的なものにソーラーセルなど宇宙構造がある。ロケットで宇宙ステーションに運ぶが、打ち上げには相当の費用が必要となる。

④折紙工学の一例

 自動車の、クラッシュボックス、サイドメンバーと称されるエネルギー吸収材です。自動車会社の方から衝突時のクラッシュボックスの初期ピーク荷重が極端に高く、これが時に乗員に危害を与える。しかし、折紙構造(RSO)を用いると飛びぬけて優しく衝撃を吸収する。

 

 講演内容の概要は以上の通りですが、詳しいことは添付の資料をご覧ください。

drive.google.com

【萩原一郎・17期】

「畳む文化が育む折紙工学」を聴いて

 ご案内頂いた萩原さんの講演を受講しました。折り紙工学という言葉を聞いたことはありますが、昨日概要がやっとわかりました。日頃何気なくやっていることを、数学的なアプローチで解析し、社会実装されて生活に役立っているところはさすが母校の先輩です。

 和紙だからこそ折り紙ができるという点も伝統技法の素晴らしさを再認識しました。
よい情報を提供頂き、ありがとうございました。

【上川 満・32期】

 

【関東支部連絡先:大上忠治・20期=kiyukai.kanto@gmail.com