諸岡豊先生は今年で82歳を迎えられる。ご存知の方も多いと思うが、諸岡先生は母校で化学の教鞭を32年取っておられた。小生は化学が得意ではなく、在学中は諸岡先生とは普通の教師と生徒の関係であった。しかし、諸岡先生は大学ご卒業後に普通のサラリーマンをご経験されたこともあるため、サラリーマンは出世するのは仕事の能力だけではなく、麻雀やゴルフもひとつの処世術もだということ教えていただいた。小生はそこだけは大真面目に受け取り、中学生の時からゴルフと麻雀には熱心に取り組んだ。
お蔭様で学業成績は中位であった小生も、ゴルフ話術で入社試験もパスして無事東京丸の内に勤務でき、また社内外の人脈づくりにも大いに役立った。諸岡先生には小生の結婚式に出席いただき、その後も年賀状のやり取りを交わしていた。
諸岡先生と再会したのは卒業から36年を経過した2013年の同窓会だった。先生はご自宅近くの新奈良ゴルフ倶楽部(以下新奈良GC)のメンバーであり、グランドシニアチャンピオンも獲得されたとのお話を聞き、仰天した。グランドシニアチャンピオン獲得は並大抵のことではなく、単純計算でも毎年0.6%のプレイヤーだけがその栄誉に浴することができるものである。その同窓会では諸岡先生とゴルフ話題で盛り上がり、翌年5月に新奈良GCでラウンドすることになり、それが第1回諸岡杯となった。
その後諸岡杯はほぼ年2回開催され、昨年は第12回を迎えることができた。
その中で大きなイベントとなったのは2018年に浜名湖にて開催された第10回記念大会である。29期同窓生には東京在住者も多いため、東西からも集まりやすくまたトーナメント開催コースであるグランディ浜名湖ゴルフクラブに総勢33名が集結した。ゴルフをしない者には観光コースも準備した。そして夜は表彰式も兼ねてグランディ浜名湖で盛大なパーティーを催した。写真はその時のゴルフ場での記念撮影である。
現在は残念ながら新型コロナ感染拡大の予防のため今年の開催は見合わせているが、諸岡先生がゴルフを続けておられる限り諸岡杯は継続するつもりである。
小生は現役サラリーマンを卒業して現在は同窓生と高槻周辺のゴルフ場で月3回程度ゴルフを楽しんでいる。観戦するスポーツが多いなかゴルフは自分自身が続けられる数少ないスポーツで自然を相手に頭脳と足腰を使う高齢者には最適な趣味だと思っている。今更ながらゴルフとその仲間を与えていただいた母校に大変感謝している。
(目堅浩久・29期)