平成25年10月16日、7期生が高槻・芥川の亀屋旅館に集まった。喜寿を祝う会である。
7年前の古希の会以来のことで、参加者数の激減が心配されたが、43名もの参加者を得たのは望外の喜びであった。
私たちは昭和11・12年生まれで、戦前戦後の食料、物資の欠乏を経験した。進駐軍兵士を追いかけてはチョコレートをもらったが、ノミ・シラミ退治のDDTを背中に撒かれたのも、今思えば屈辱にもかかわらず何か懐かしい気もする。
戦後どん底にあった経済も、昭和25年の朝鮮戦争の特需で息を吹き返し、その後の高度成長を経て、インフレ、好・不況、バブル、デフレとめまぐるしく展開したが、私たちは総じて幸運であったように思う。
そんな懐古の念を抱きつつ、久しぶりに顔を合わせる同期生との再会に胸が熱くなった。
宴会の前に、桂文華さんの落語を一席楽しんだ。
宴会では参加者が順番に近況報告をしたが、なかでも寺田君は、在籍した頃の「高槻中学入試要項」と「修学旅行日程」を配ってくれた。三井君は、自作の漢詩を吟じてくれた。辰巳君は、「長生き音頭」(ボケたらあかん長生きしなはれ)と「仲良し音頭」の珍しい2曲をテープで聞かせてくれた。
11時半に始まった「喜寿を楽しむ会」は大いに盛り上がり、傘寿の会、米寿の会での再会を期して、成功裡に4時半に散会した。
【文:木下 昌吉】