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【母校行事】中学生対象「元パラグアイ大使 神谷武OB 講演会」

 12月20日、中学生を対象に神谷 武 氏(元在パラグアイ日本国大使館 特命全権大使、本校卒業生・20期)による講演会が行われました。

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同期の元パラグアイ大使の講演を聞いて

 高槻中学校生徒会からの要望で学校を通じて神谷元パラグアイ大使に講演の依頼があった。

 神谷武(かみたにたけし、以下神谷君とする)は高槻高校昭和43年卒業第20期の同期生である。一昨年のホームカミングデーの講演を聞き逃したため、昨冬高槻中学校2学期終業式後に行われた講演会に立ち合わせてもらった。

 神谷君が2008年、駐アルジェリア特命全権大使に任命され赴任した時、在任中に同期でアルジェリアを訪問しようという動きがあったが、2011年、駐パラグアイ特命全権大使に転任したのでついに実現せずに終わった。今から思えば貴重な経験のできる機会を失い、大変惜しいことをした。

 12月20日、高槻中学校全生徒約800名が終業式で体育館に集合していた。我々20期が中学3年生の秋に東京オリンピックが開催され56年後の今年、再度開催される。生徒は孫の世代である。時代の流れで三分の一が女子生徒であり、若く溌溂とした生命の息吹きが感じられた。

 講演題目は「グローバル社会を生き抜くために」。神谷君は40年余りの外交官生活を振り返り、「大使として日本を代表するのは自分一人であり、その言動は日本を代表するものとみなされている。責任は重いし、常に緊張感があった。」と言う。国家を背負う外交官と民間会社勤務とは決定的に違う点である。

 講演では、外交官とその任務について、国際法と国内法に則して論じ、更に、勤務経験を踏まえつつ国際連合に係わる問題を取り上げた。

 最後に、英語の学習について、「国際関係に携わるには英語の習得は不可欠である」としつつ、高校時代小島先生から、英語は本を読んでそれを日本語に訳すのではなく、書いてあることの情景が目に浮かぶようになるまで読み込めと教えられたが、英語を通じ日本語では得られないような世界が広がり、新しい知識が得られるような気がして、それが英語学習の魅力だったと言った。

 中学1年の時英語の早崎先生から歌を習った。“Nearer my god , to thee , Nearer to thee !・・・” 神谷君は壇上で実際にこれを歌ってみせた。1912年豪華客船「タイタニック号」が氷山に衝突して沈没する時、乗客たちがこの歌を歌った話をしながら。タイタニック号の情景が目に浮かび、又、60年近く前にピアノを演奏しながら英語の歌を教えてくれた恩師を思い出したのか声が震えていた。神谷君の人間性が垣間見えた瞬間であった。

 「論語の第一章に『学びて時に之を習ふ。亦説ばしからずや』とある。大いに知識を愛し学習を楽しんで下さい。そうすることによって自ずとグローバル社会を生きていく力が身につくと思う。」と、後輩諸君への暖かい励ましのメッセージで1時間の講演を締めた。

【伊木康雄・20期】

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講演後、生徒の質問を受ける神谷氏