思い出エピソード 小山 昭夫さん(2期)

 われわれが学校におった時代は、金はあっても物がない時代だった。勤労作業で近くの京大農場へ行ったときのこと。腹ペコの者ばっかりやったから、スモモの落ちているのを友達がかじりよったんや。ほんなら、農学部の学生が怒ってきよった。そこで私は「木になっているのをかじったんと違う! 落ちてたやつや。そんなことで怒ってくるんやったら、落ちてるやつは片付けとけ!」って言うたった。まさに漢文の授業で習った「李下に冠を正さず」やな。