私の好きな三句 白井 俊和さん(19期)

雲雀より空にやすらふ峠哉

 高く舞い上がる雲雀より更に上空の峠で、一休みする爽快さは何とも言えない。

 旅の途中で急峻な峠を登っていくと、下の方から雲雀の声が聞こえてくる。小さな驚きだ。やっと上ってきた安堵と眺望のすばらしさがめにみえるように感じられる。

雲おりおり人を休める月見哉

 雲が風に吹かれて、時々、月を隠す。その間は、上げて疲れていた首を元に戻して、一服する。煙草を吸ったり、肴を食べながら盃を空けるのだろうか。庶民のささやかな楽しみである月見という習慣を温かい目で見つめている。

荒海や佐渡によこたふ天河

 荒浪の日本海のはるか彼方に浮かぶ佐渡島が望まれる。そして、その上空に天の川がかぶさっている。実際には、佐渡島より比較にならぬほど、はるかに遥かに遠方に存在する星々の姿が、まるですぐ近くにあるように感じられる。

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