異常気象と巨大地震 白井 俊和さん(19期)

あらゆる「学問」は、時系列的に眺めると先ずは個人の好奇心に端を発し、そして“理論に基づいて体系化された知識と研究方法”に成長し、諸技術や他の「学問」を援用して時代を追って発展していく。

さて、「地理学(geography)」とは“地球表層に生起する様々な事象について、総合的な研究に従事する科学”と統一的に定義され、そして次に“地形・気候・土壌などの自然現象を対象とする自然地理学”と“産業・社会などの人文現象を対象とする人文地理学”と大分類されている。

ところで、本『地理学科』(編注:筆者参加の老人大学講座)では、膨大な全フィールドをカヴァーした講義内容になっており、受講生がそれぞれの関心の深浅度合に依って自己学習を進めることが可能である。研究・考察の対象としては高等数学や物理学等と比較すると身近であり、生涯学習として相応しいと考える次第である。

閑話休題。

私が特に興味を持っているのは、日本における(近年特に顕著になり、今後更に激化すると分析されている)異常気象 と (近く起きるかも知れない)巨大地震 である。

異常気象:

過日、京都大学の防災研究所を見学した際、超高速コンピューターでの分析結果に依ると異常気象は更に激化する、と担当から説明された。確かに、近年の動向の延長線上に将来の姿があるのなら、中長期的にはそうであろうと実感する。

さて、日本での異常気象とは何か? 少頻度気象とも称されるが、超巨大台風・突然の地域的豪雨・豪雪・雹・突風・竜巻などであろうと考える。

最近の発達した気象観測技術に依り、予報が精密かつ細やかになってきてはいるが、それでも、ハズレがある。なぜであろうか? 次のテーマである地震予測と同じく、微小空間の動きについては人類には完全な予報は不可能なのであろうか?

巨大地震:

巨大地震は、突然に起きることは無い、必ず前兆現象が観察されるという。地震の原因は、地球表層部を形成する厚さ100キロメーター前後の硬い岩盤である、プレート(plate)の活動に依る。10数枚のプレートが地球表面を覆っているが、日本列島に地震を起こすのは、北米プレート、太平洋プレート、フィリピン海プレート、ユーラシアプレートの4枚と考えられており、そして、それぞれの影響度合いに従って、日本各地の地震が起きてき、また、今後、起きると考えられている。

さて、我々にとって地震の予知(いつ、どこで)が期待されるところであるが、学者等の見解はそれぞれの立場によりまちまちであるのが現状である。

お便りをお寄せください

このコーナーでは、日本や世界各地からの“高槻人”~卒業生とその家族、現・旧教職員のほか高槻中学・高校にかかわるすべての人~のコラム・お便りを不定期に掲載します。