心に残る映画 白井 俊和さん(19期)

私は、幼少年時代から映画を見続けていて、各時代で、印象に残る感動的な映画が存在するが、青春時代に見た映画であり、強い存在感を示しているのが、フランスとイタリアの合作ピカレスク・フィルム(悪漢映画)『Plein soleil(太陽がいっぱい)』である。

この題名を見聞する時には、哀愁に満ちた、甘いメロディーが必ず脳裡に鳴り響く。

主演はアラン・ドロン、監督はルネ・クレマン、音楽はニーノ・ロータ。

魅力的ながら、不良っぽく、演技経験の少ないアラン・ドロンは、この一作だけで一躍世界的スターまで登りつめ、以後は、次々と、監督に起用されて、主役を演じるようになった。

なお、音楽担当のニーノ・ロータも、その後、コッポラ監督の『ゴッドファーザー』の音楽を担当し、それが代表作となった。

ストーリーは、アラン・ドロン演じる、貧しく孤独な青年トム・リブリーが大富豪の息子フィリップを殺害し、死体をロープで縛って海に遺棄。そして、フィリップになりすまし、大金を手にする。しかし、フィリップの行方不明を怪しんだ警察の捜査の手が、トムとフィリップが乗っていて陸に引き揚げられたヨットにも及び、スクリューに絡んだロープの先にフィリップの変わり果てた死体が発見された。トムは浜辺の近くの売店で寛ぎながら、ウェイトレスに対し、「今は、太陽がいっぱいで最高の気分さ」と楽しそうに話していた。

そこに、数人の刑事が粛々とアプローチしていた。

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