水墨画のお稽古 白井 俊和さん(19期)

吾人の数少ない趣味の一つになりつつあるのが『水墨画』である。

市主催の2年制の高齢者大学のいくつかある講座の一つに『水墨画』があり、昨年の4月から受講を始めて、今年は2年目。隔週の木曜日の午後2時間が学習時間で、高齢者が飽きないで、集中して楽しめるように、上手くセットされていると、小生は思う。

「三つ子の魂、百まで」と言うが「三つ子の感動、百まで」ということであろうか、小学生や中学生時代に心の琴線に触れたいくつかの事物への関心が、多忙な社会人生活を卒業しつつある頃から、意識下から鎌首をもたげ始めた。

先ず始めたのが、『詩吟』である。中学生時代に聴いていたNHKのラジオ講座で耳にした、抑揚を付けて詠ずる万葉集の歌が脳裏に焼き付いていたのであった。数年前の2月の某日、我が家のポストに詩吟学習勧誘のチラシが入っていたのがきっかけであった。数年間、毎週お稽古に通い続けていたが、詩吟大会で何度か賞を取ったので、喉を傷めたことを契機に、お稽古には通わなくなった。但し、自宅では詠ずることもあり、入浴中には名人の詩吟のCDを聴いている。

次に同じく市主催の『陶芸』教室に1年間通った。なかなか奥深いものだが、自宅では焼き窯など設置できず、手間がかかるので、取りあえず、中断の状態である。

さて、一回きりの受講が全てだが、大阪大学と京都大学の『天文学・宇宙物理学・量子力学』の講座である。たまに徹夜観測に参加したり、天文台を訪れたりする。天文に興味を持ち始めたのは、中学生の頃、夏冬問わず、ボンボンベッドに寝転がって、夜の空を見始め、祖母が買い与えてくれた望遠鏡で太陽・月・火星・木星・土星・オリオン座等を観測したのがきっかけである。厚かましくも、当時の東京大学の天文の有名教授畑中武夫氏に「自閉空間」について質問状を出し、有難くもご回答を得こともあった。

閑話休題。本題の『水墨画』に話を戻そう。

『水墨画』とは、油煙(ゆえん)や松煙(しょうえん)をニカワで練り固めたものを、水と共に硯ですりおろして作った黒色の液の濃淡・ぼかし・にじみ・かすれ等で表現するものである。筆は表現法に従って、複数ある方がよい。

さて、小生が『水墨画』学習を始めたのは、小学生の頃に自宅の2階の窓から見える神社の高い枯れ木を描いて、賞をもらって、喜びを感じたことが、きっかけの一つ目である。二つ目・三つ目は京都退蔵院で見た「瓢鯰図」と仙人が棲むような中国の桂林と黄山の写真である。

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ところで、来年からは、同じ先生の別講座を受講してもよいし、独学もよし、かなと思う。
自宅で、気の向いた時に、アルコールを嗜みながら、独自の枯淡・抽象的な世界を描くのも面白いではないか?!

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