京都大学飛騨天文台見学記 白井 俊和さん(19期)

5月初旬に、京都大学飛騨天文台を訪問、素晴らしい体験をさせていただいた。

先ずは、“ドームレス太陽望遠鏡”。23メートルの高さ。ドームがないのは、日中観測時の大気の揺れに依る悪影響を避けるためだ。1979年に完成したドイツ製である。地元の民宿にドイツ人の技術者が泊まり込んで造ったそうな。塔の壁の一面が開いてレールが現れ、それに沿って1階から見学者が乗ったリフトが上昇していく構造になっている。テッペンからの眺めは最高! 周辺のカラマツ林と共に遠くの雪山群をも目にすることが出来た。気温は15℃くらいで、町中よりかなり低温であった。周囲には熊・日本カモシカ・猿などが出現することがあり、高地ゆえ、夜間など、研究者が知らない内にでも色んな機器や施設に落雷しているのだそうで、また、観測時にも落雷の危険もあり、その時には即座に避難するとのことであった。年間の気温はマイナス18℃~プラス30℃未満。

要するに、寒過ぎる・暑くないということだが、観測の適地ゆえ街の灯からも遠く離れており、極端な言い方だが、“仙人”のような生活をしながら観測研究を続けていることになる。それでも、研究者は“好き者”ばかりで、山上の研究生活を楽しんでいるようであった。でも、併せ、年に数回は地元のイヴェントに参加し、融和に努めているとのことであった。

小生が最も感動したのは、我が人生で初めて、東洋一番の大きさの65センチ屈折望遠鏡を通して日中!!!に見た、太陽以外の恒星“シリウス”であった。薄水色の空を背景にして瞬いていた。シリウスの惑星に生物がいるのではとか、いくつかの想像を逞しくさせるような近さだった。

ところで、唐突ながら、ここで、お願い事あり。ご一緒した75歳のご婦人が小生を上回る京大ファン、のみならず、山極総長の大ファン。総長から、アフリカでの研究の為、ランドクルーザーが欲しいと言われたそうです。トヨタとの太い人脈を持っている人はいないでしょうかね?

冬季には積雪のため、歩行不便となるゆえ、全ての施設が回廊で繋がっている。

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京都大学飛騨天文台で東洋一番の大きさの65センチ屈折望遠鏡で、日中に!日中に!日中に!恒星シリウスを観測

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(白井俊和・19期)

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