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ベトナムに旅行する際に注意したい3つのポイント 中安昭人さん(34期)

 私はベトナム最大の都市・ホーチミンシティで2002年から編集者として働いています。ベトナムに関する情報を、日本の書籍、新聞、雑誌、ウェブサイトなどに提供するのが仕事です。

 ベトナムは年間70万人以上の日本人が訪れる人気国。槻友会の方々の中にも、「ベトナムに行ってみたいな」とお考えの方がいらっしゃることでしょう。今回は、そういう方々のヒントになりそうなことを、寄稿したいと思います。

ポイント1:地方によって気候が大きく異なる

 ベトナム旅行を考える際に、いちばん気をつけて頂きたいのは「訪問する時期」です。ベトナムは南北に細長い国で、北部・中部・南部で気候が大きく異なります。一つ、例をあげましょう。

 ある人が12月にベトナムの中部に旅行をしました。12月の中部は雨季の真っ最中。連日雨に降られて満足に観光できませんでした。そこで「雨のベトナムは嫌だから」と、今度は7月に旅行をすることにしました。行き先はベトナムの南部。南部と中部では、雨季と乾季がほぼ逆になります。7月の南部は雨季の真っ只中で、今度も雨ばかり。「もうベトナムには二度と行きたくない」という感想を持ってしまいました。

 これが逆であれば正反対の印象を持たれたはずです。12月の南部は乾季で、旅行にはもっとも適した季節。7月の中部も乾季。真っ青な海と空が迎えてくれたことでしょう。

 以下、簡単に乾季と雨季の表をあげておきます。

  乾季 雨季
北部(首都・ハノイ、ハロン湾など) 11月〜4月 5月〜10月
中部(ダナン、ホイアン、フエなど) 2月〜7月 8月〜1月
南部(ホーチミン、フーコック島など) 12月〜4月 5月〜11月

 雨季と言っても、日本の梅雨のように一日中雨が降り続くことは珍しく、通常は1〜2時間もあれば上がります。「一雨降ると涼しくなるので、雨季のほうが好きだ」という人もおり、「雨季だから旅行はできない」ということはありません。

ポイント2:ベトナム北部には冬がある

 次にご注意頂きたいのは「ベトナムは常夏の国ではない」ということです。一年中夏なのは、ホーチミンなど南部です。一方、首都があるハノイは四季に似た気候の変化があり、冬には吐く息が白くなるほど冷え込むこともあります。

 正月休みにハノイを旅行された方から、「泳げると思って水着を持って来たけど寒くて寒くて……。慌てて現地で薄手のダウンジャケットを購入しました」という話を聞いたこともあります。

 ちなみに1月のハノイの最高気温は20度前後。観光するにはいいのですが、とても泳ぐことはできません。ビーチリゾートを楽しみたいなら、中部から南部を旅行先に選ばれることをお勧めします。

ポイント3:旧暦の正月は避けるべし

 3つ目は、「ベトナムでは旧暦で正月を祝う」という点です。ベトナムでは正月ことを「テト」と言います。2019年のテトは新暦の2月5日で、その前後、2月2日から10日までがテト休みです。

 テト休みの間、特に大晦日から3が日が明けるまでは、観光名所をはじめ、土産物屋、レストランも軒並み休業になります。テト期間中も営業する店が年々、増えてはいますが、旅行には向かない時期だと言えるでしょう。

 正月休みと春休みの谷間にあたる時期は海外に出る人が少なく、一般論としては旅行に向いている季節です。しかしベトナムに旅行をする場合は、このテトに注意する必要があります。来年は1月20日頃になると、街全体が浮足立ってしまっていることでしょう。ちなみに新暦の正月は、1月1日こそ祝日になっていますが、基本的に通常営業です。

 

 以上3点を、ベトナム旅行を計画される際には、ご留意頂ければと思います。

 私は旅行ガイドブックの制作業務もしており、去る11月6日に発売された『ブルーガイドわがまま歩きベトナム』(発売:実業之日本社)もお手伝いしました。本書の内容に関するご質問などがあれば、時間が許す限り対応させて頂きます。「槻友会のウェブサイトを見た」と一言書き添えて、Eメール(下記)までご連絡を頂けると幸いです。

 また機会があれば、ベトナムからの便りを寄稿したいと考えております。

 

中安昭人(34期・1982年卒業)=mxb01037☆nifty.ne.jp(☆を@に置き換えてください)