平成28年11月6日(日)、回を重ねて5回目のホームカミングデー(HCD)が開催されました。新校舎の建設が進む中、『懐かしの校舎は 今年で最後!』『男子校最後のHCD』といった事前の広報の成果もあり、前回を大きく上回る421名の卒業生が母校に集いました。
当日のプログラムは、大きくは3つの時間帯で設定されました。
〇午前11時~午後1時
- 野点
- 餅つき
- 無料古本市
- 生徒と囲碁対局
- 『歌とハーモニカのコンサート』
- 歩いて見よう 探して見よう 我らが母校 僕らの青春(歩み研究会・終日)
〇午後1時~午後3時30分
- 第24回槻友会総会
- 記念セレモニー
- OB講演(村田理如氏・20期)
〇午後3時45分~午後5時
- 懇親会
正門を入り、体育館横に設けられた受付には、早い時間から多くの卒業生が集まりはじめ、同級生、先輩・後輩の懐かしい顔が現れるたびに、元気な声が飛び交っていました。すぐ横に設けられた餅つきのコーナーでは、餅つきに参加する人、つきたてのお餅で作った安倍川餅やぜんざいをいただく人、なごやかな雰囲気が漂います。
中庭では、毎回お世話になっている茶道裏千家『今日庵』業躰部・金沢宗達氏(32期)を中心とするスタッフと、サッカー部OB保護者様のサポートによる野点が行われ、抹茶と季節の和菓子をいただきました。
無料古本市では、事前に多くの卒業生から送られてきた書籍が、会場に所狭しと並べられ、多くの方々が、お気に入りの書籍を見つけては、大切に持ち帰えられました。
生徒と囲碁対局の会場では、年齢差を超えて、真剣な名人戦?が繰り広げられました。
特設会場では、『歌とハーモニカのコンサート』と題して、クロマチックハーモニカの加藤晴子先生の演奏や油野美津子先生(結城 彩・日本クラウン専属歌手)の演歌の数々、さらに高槻市郷土民謡保存会・藤本秀摂さんによる郷土民謡に、会場の皆さんは大いに魅了されました。
卒業生からも中谷庄一氏(6期)が岡本幸子さんのハーモニカ伴奏で独唱を披露され、飛び入り企画で参加の小川泰文氏(15期)のハーモニカ、橋本稔宏氏(28期)のバンジョー、河崎直人氏(28期)のギター演奏に、それぞれ聴き入っていました。
また、例年歩み研究会が、旧制高槻中学の時代から今日まで76年にもわたる写真を中心に、貴重な資料を展示いただき、多くの卒業生が懐かしそうに、見入っていました。
午後からは、第24回槻友会総会が開かれ、各種報告とともに、稲田会長(19期)から次期会長就任予定の沼野正義氏(20期)の紹介がありました。引き続き、記念セレモニーでは、卒業50周年を迎えた18期の皆さんへのお祝い、11期、12期、13期の各期大先輩への謝意が表され、記念に大吟醸酒の贈呈がありました。
この後、岩井校長が、変革と躍進著しい母校の現状や共学化に向けての準備、校舎の新築状況について熱く語られました。多くの卒業生は、あまりの変貌ぶりに驚くとともに、高槻新時代の到来を直接感じたひとときとなりました。
当日のOB講演として、清水三年坂美術館館長・村田理如氏(20期)により、『明治の美術品 超絶技巧の世界』と題して、幕末から明治にかけて、日本が世界に誇った象牙彫刻(牙彫)や自在置物、刺繍等について、写真資料を基に、その技術の高さや海外からの注目度について、詳しく解説されました。
なお、館長を務める清水三年坂美術館は、幕末から明治にかけての貴重な美術工芸品を約2万点所蔵し、国内はもとより、海外からも注目を浴びています。また、テレビや雑誌に頻繁に取り上げられており、高い評価を得ておられます。